大江健三郎氏寄託資料に関する基礎的研究(2021〜22)
研究代表:安藤 宏
参画教員:安藤 宏(人文社会系研究科)、唐沢 かおり(人文社会系研究科)、塚本 昌則(人文社会系研究科)、阿部 公彦(人文社会系研究科)、阿部 賢一(人文社会系研究科)、大向 一輝(人文社会系研究科)、村上 克尚(総合文化研究科)、武田 将明(総合文化研究科)、和田 真生(HMC特任研究員)
2021年1月、大江健三郎氏の自筆原稿などの資料が東京大学人文社会系研究科・文学部に寄託されました。自筆原稿は合計1万枚を超える屈指の規模です。大江氏の自筆原稿がまとまったかたちで公的機関に寄託されたことはこれまでありませんでした。
同氏についての文献学的研究は研究基盤整備も含めほとんど手つかずの状態にあり、本企画研究では基礎的な研究基盤を構築するため、寄託された原稿の整理、データベース化を進めます。近年、文学者の自筆原稿に関する資料整備が進展しつつあるなかで、今後の草稿研究に新たな可能性を提起するとともに、日本文学・外国文学の研究者がワークショップなどを行うことで、「世界文学」としての大江文学の再評価を試みます。