大江健三郎文庫設立一周年記念シンポジウム「大江健三郎 テクストとコンテクスト」
東京大学文学部内の大江健三郎文庫開設一周年を記念して、シンポジウム「大江健三郎 テクストとコンテクスト」を開催します。2024年度 Sセメスターに開講されたオムニバス講義「大江健三郎を読む」の担当教員を中心に、大江健三郎のテクストおよびそのコンテクストの様相を検討します。
- 日時:2024年9月4日(水)13時〜18時(開場:12時半)
- 開催形式:ハイブリッド(対面+Zoomウェビナー)
※対面参加の方はお申込不要です。開場時間の12時半以降に直接会場へお越しください。オンライン参加の方は以下のURLより事前にご登録ください。 - 対面会場:東京大学本郷キャンパス国際学術総合研究棟1階3番大教室(申込不要、参加自由、定員200名)
- Zoom申込(要登録):
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZYkceigrDIrHNauRmyyqPvJQbtkQtWH8s-y - 使用言語:日本語
[プログラム]
- 13:00 - 13:05
「開会の挨拶」 阿部賢一(東京大学人文社会系研究科/大江健三郎文庫運営委員長) - 13:05 - 15:35
【第1部「テクスト」 進行:河野龍也(東京大学人文社会系研究科)】- 村上克尚(東京大学総合文化研究科)「「空の怪物アグイー」におけるホモエロティシズムの行方」
- 王寺賢太(東京大学人文社会系研究科)「大江健三郎における詩とテロル--「セヴンティーン」と「政治少年死す」をめぐって」
- 菊間晴子(東京大学人文社会系研究科)「大江健三郎と終末思想 90年代の小説作品を中心に」
- 阿部賢一(東京大学人文社会系研究科)「『水死』の自筆原稿について」
- 質疑・討論
- 15:35-15:55 休憩
- 15:55-17:55
【第2部「コンテクスト」 進行:阿部公彦(東京大学人文社会系研究科)】- 大向一輝(東京大学人文社会系研究科)「データベースの紹介」
- 柳原孝敦(東京大学人文社会系研究科)「大江健三郎とメキシコ」
- 村松真理子(東京大学総合文化研究科)「読む人大江とダンテ―森と水のヴァリエーション」鈴木泉(東京大学人文社会系研究科)「大江健三郎とスピノザの思想」
- 質疑・討論
- 17:55 - 18:00
閉会の挨拶 納富信留(東京大学人文社会系研究科長)
[主催]
東京大学文学部大江健三郎文庫/東京大学ヒューマニティーズセンター
[問合せ先]
大江健三郎文庫 E-mail:oebunko@l.u-tokyo.ac.jp
[関連書籍]
- 大江健三郎『空の怪物アグイー』(新潮文庫、1972年)
- 大江健三郎『懐かしい年への手紙』(講談社文芸文庫、1992年)
- 大江健三郎『水死』 (講談社文庫、2012年)
- 大江健三郎『宙返り(上・下)』(講談社文庫、2002年)
- 『大江健三郎全小説 第3巻』(講談社、2018年)
- 菊間晴子『犠牲の森で―大江健三郎の死生観』(東京大学出版会、2023年)
- 村上克尚『動物の声、他者の声 日本戦後文学の倫理』(新曜社、2017年)
- 柳原孝敦『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語出版会、2019年)
- 『ユリイカ 2023年7月臨時増刊号 総特集=大江健三郎』(青土社、2023年)