2022年7月1日、ここから、また新たなヒューマニティーズセンターが始まります。
2017年7月1日、ヒューマニティーズセンターは東京大学の連携研究機構として、株式会社LIXILおよび同会長(当時)の潮田洋一郎氏のご支援に支えられて発足しました。幸い、年を追うごとに活動は充実し、寄せられる期待も大きくなりましたが、制度にもとづく設置期限は2022年6月30日と定められていました。1年あまり前から議論を重ね、多くの方々の意見に耳を傾けた上で、この活動には継続する価値があり、私たちにはその責任があると考えました。そして2022年7月1日、ヒューマニティーズセンターは、人文社会系研究科を主管部局とし、法学政治学研究科、総合文化研究科、教育学研究科、情報学環、東洋文化研究所、史料編纂所、附属図書館による連携研究機構として、再び出発する日を迎えました。
この5年間の活動を通じて、私たちは、ヒューマニティーズが、学術としての人文学にとどまらず、社会のさまざまな人々が交わるプラットフォームの役割を備えつつあることを実感しています。何かを見出し、歓び、伝える、という人としてのシンプルな原点がそこにはあります。これからも、「潮田ヒューマニティーズイニシアティブ」による研究支援、「ヒューマニティーズリエゾン」による研究企画によって、大学の内外を問わず、「つながる人文学」のための試みをさらに進めてまいります。
ここから、また新たなヒューマニティーズセンターが始まります。どうぞよろしくお願いいたします。
東京大学連携研究機構
ヒューマニティーズセンター
機構長 齋藤希史