笠原真理子HMC助教が共著を出版しました。
『言葉を奏で、音楽を読むー世紀転換期の〈フランス・オペラ〉をめぐってー』
(春秋社、2025年10月30日、本体 3,000 円+税)
https://www.shunjusha.co.jp/book/b667732.html
作家と作曲家が直接コラボレーションするとき、どのような融合や摩擦が起こり、創造性が生まれるのか。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、「フランス的な音楽劇」を語り、奏で、創造しようとした芸術家たちがいた。エミール・ゾラとアルフレッド・ブリュノー、アナトール・フランスとジュール・マスネ、ピエール・ロティとシャルル・ケクラン、モーリス・バレスとリヒャルト・ワーグナー……さまざまな作家と作曲家たちの軌跡を、ドイツ語圏を含むオペラ受容史を含む多角的な視座から読み解く。
笠原助教は、第5章「ベル・エポックのオペラが照らした奇跡の物語――マスネが奏でたアナトール・フランスの文学」を担当しました。
笠原助教による概説
本章では、〈タイスの瞑想曲〉で知られる作曲家ジュール・マスネのオペラ《タイス》と《聖母の軽業師》を取り上げ、文学がどのようにしてオペラへと変貌していったのかをたどります。特に、アナトール・フランスを中心とする作家たちが創り上げた物語の世界が、マスネの音楽によって「奇跡のオペラ」として生まれ変わる瞬間を描き出しました。


