HMC協働研究「開かれた人文学のための文化資源デジタルプラットフォーム」（研究代表：中村雄祐、2022～25年）」では、デジタル技術を使ったオープンな 文化資源プラットフォームの構築に向けた基礎研究を行っております。

このたび、銭湯を中心とする「地域の生態系」の再生・活性化に取り組む一般社団法人せんとうとまちと協働し、東京都北区滝野川の稲荷湯に隣接する二軒長屋の修復再生プロジェクトのヴァーチャル・アーカイブとコンパニオン・サイト（VA&CS）を構築いたしました。

こちらでは、VRアーティストによる和建築の柱や壁の持つ個々の表情を大切にした美しいワールド内に、

• 建築学的観点に立った修復再生過程の写真と解説
• 長屋周辺で録音された音源に基づく周辺の環境音の再現
• まちづくりや銭湯に関するお勧め書籍リスト
  を配置したほか、コンパニオン・サイトでは、
• VA構築時点の稲荷湯長屋周辺の景観を記録するための街並みスキャン
  そして、
• 未来の研究・教育・体験への活用に向けて構築した資料やデータのデジタル・アーカイブ

の解説を行っています。

各地で地域の生態系の再生・活性化に取り組む皆さんへご周知いただければ幸いです。なお、来る3/28（金）13:00 - 15:00、ヒューマニティーズセンターのオンラインセミナーで「まちおこしのためのVR」と題して、稲荷湯長屋ヴァーチャル・アーカイブとコンパニオン・サイトの紹介を行います。構築チームのメンバーが主な作業、成果、課題を報告いたしますので、奮ってご参加ください。

＊HMC第132回オープンセミナー「まちおこしのためのVR: 稲荷湯長屋ヴァーチャル・アーカイブとコンパニオン・サイトのご紹介」

• 日時：2025年３月28日（金）13:00 - 15:00
• Zoomオンライン開催
• 登壇者：中村雄祐（人文社会系研究科）・栗生はるか（せんとうとまち）

協働研究：開かれた人文学のための文化資源デジタルプラットフォーム