近代「美人」言説における小野小町

  • 日時:2018年10月12日(金)17:00 - 19:00
  • 場所:東京大学東洋文化研究所 第一会議室
  • 報告者:永井久美子(総合文化研究科・准教授)
  • ディスカッサント:林香里(情報学環・教授)

小野小町を「世界三大美人」の一人に数える言説は、明治末期から大正期の日本で生み出されたようである。小町の伝説は、早くは院政期の説話集に認められるが、近代においては、西洋・東洋の各文化圏に対抗しうる、日本を代表する「美人」としての小町像が新たに形成されることとなった。多くの女性の中でも、特に小町が取り上げられるようになった主な要因は、彼女が王朝時代の歌人であったことに求められそうである。やまとことばを操る小町に、理想とする日本の女性像を求めた明治~大正期の気運を、婦人雑誌の分析等から考察する。