マンジュ王朝としての大清帝国:帝国統治と国際秩序

  • 日時:2018年9月28日(金) 17:00 - 19:00
  • 場所:東京大学東洋文化研究所 第一会議室
  • 報告者:杉山清彦(総合文化研究科・准教授)
  • ディスカッサント:松方冬子(史料編纂所・准教授)

清朝(1636-1912年)は、ふつう「最後の中華王朝」とされ、その国家構造や対外関係は、前近代中国の代表的・典型的なものと理解されている。しかし、この王朝を建国したのは漢人ではなく、マンチュリア(満洲)のツングース系民族であるマンジュ(満洲、旧称は女真)人であり、彼らは満・蒙・漢を連合させた軍事力と行政組織によって広大な領域を征服し、多民族統治を行なったのである。では、清朝を一中華王朝としてではなく、それをもその一面とするマンジュ人主導の多民族帝国──この意味で「大清帝国」と呼びたい──と捉えたとき、その帝国統治の構造と国際秩序のあり方は、どのように描けるだろうか。