オープンセミナー

第73回

はじめての危機言語

概要

今年2022年が国際連合総会によって宣言された「国際先住民言語の10年 International Decade of Indigenous Languages」 (IDIL2022-2032: https://en.unesco.org/idil2022-2032)の1年目にあたることをご存じでしょうか。この宣言は2019年の「国際先住民言語年」に続くもので、現在危機的状況にある先住民言語の保存、再活性化、奨励・向上を目指しています。先住民言語を守り、言語の多様性や多言語使用を維持していくことは、持続可能な開発目標 (SDGs) の達成のための重要な要素だと考えられています。一方で、このような消滅の危機に瀕した言語 (「危機言語」) の実情や、危機言語によって保たれている人間の言語や文化の多様性についてはあまり知られていないことも事実であると思います。そこで、このセミナーでは、危機言語がおかれている現実や、危機言語が明らかにする人間言語の多様性とそのおもしろさ、そして人文学が危機言語研究において果たすべき役割について、発表者自身の研究も交えながら、最新の研究も反映しつつ、考えていきたいと思います。