戦時・占領時の性を問う─先行研究から見るフィリピン関係資料

  • 日時:2018年11月9日(金)17:00 - 19:00
  • 場所:東京大学東洋文化研究所 第一会議室
  • 報告者:岡田泰平(総合文化研究科・准教授)
  • 題目:戦時・占領時の性を問う─先行研究から見るフィリピン関係資料

近年の戦争と性暴力の議論においては、往々にして「記憶の政治」が論じられる。その背景には、性暴力が現実政治における謝罪や補償の問題につながりやすいことや、内実を示す一次資料が不足していること等が挙げられよう。本発表においては、「記憶の政治」とは一線を画し、あくまでも現存している一次資料、地方史、回顧録などからフィリピン・セブ島における3ないしは4の事例を実証し、日本軍占領下セブ島における性暴力の多様性と重層性を示したい。そうした上で、課題研究である米軍占領下日本における性暴力についての研究状況と資料について論じる。とりわけ質疑応答等で資料と事件史の関係について考察を深められることを期待している。