オープンセミナー

黄泉の国との契約書―東アジアの買地券―

  • 日時:2022年6月3日(金)17:30 - 19:30
  • 場所:Zoomオンライン開催
  • 報告者:
    • 王 海燕(東京大学史料編纂所 外国人研究員/浙江大学歴史学院 教授)
      「中国の買地券―呉越地域の事例を中心に―」
    • 稲田 奈津子(東京大学史料編纂所 准教授)
      「朝鮮と日本の買地券」
  • 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター・東京大学史料編纂所
  • 共催:科学研究費基盤研究(C)「東アジア墓葬文化の伝播と展開―金石文資料の形態的分析を中心に―」 (研究代表者:稲田奈津子)
  • 申込: https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZwtd--gqzgsHNAUXKmfjO2B8CyoIcmKHSDE

概要

買地券とは、文字どおり、土地の売買契約書を記した金石文資料のことです。ただし、売買されるのは墓をつくるための土地であり、多くの場合、売主は冥界の神々、買主は死者やその身内で、遺体とともに墓中に埋納される、といった点が特徴になります。古代中国に源を発し、中国では近代にいたるまで長期にわたって作成され、現在も数多くの遺物が知られています。朝鮮半島や日本でも、わずかながら事例が確認されており、中国墓葬文化の広がりを見てとることができます。本セミナーでは、最新の調査成果をふまえつつ、中国・朝鮮・日本の買地券の事例について紹介していきます。

ポスター所用画像資料:

画像①:館蔵精品-石刻砖瓦(中国・揚州博物館所蔵)
画像②:闡祥買地券(韓国国立中央博物館所蔵)