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作家イメージの類型論──頬杖、たばこ、筆記具

概要

夏目漱石や芥川龍之介、太宰治など、頬杖をつく姿を写した写真が広く知られる作家は少なくない。紫式部や兼好法師なども、文机に頬杖をつく姿で描かれることで、顔は分からずとも文筆家であることが示されてきた。ものを考えるしぐさとして、時代や地域を問わず捉えられてきた頬杖は、日本では、絵画や写真にどのように取り上げられてきたのか。たばこや筆記具といった持物との組み合わせにも注目しつつ、例を集め考察する。