オープンセミナー

「ロボット能序説 ボローニャ大学芸術学科ラボでの実験を交えて」 Il no robotico

  • 日時:2024年3月7日(木)17:30 - 19:30(日本時間)
  • 開催形式:Zoomオンライン開催
  • 使用言語:イタリア語、日本語逐次訳付
  • 講演者
    • マッテオ・カザーリ(ボローニャ大学芸術学科)
      Matteo Casari (Università di Bologna)
  • コメンテーター
    • 吉田 寛(東京大学人文社会系研究科)
      Hiroshi Yoshida (University of Tokyo)
  • 通訳とコメント
    土肥秀行(東京大学人文社会系研究科)
    Hideyuki Doi (University of Tokyo)
  • 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
  • 共催:東京大学南欧語南欧文学研究室(2025年4月より「イタリア語イタリア文学研究室」)
  • 申込:https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZ0tcuuvpzsiHNVx5AD9aSV5Pd9YmHLfDA_Y

概要

ロボット能について―マッテオ・カザーリ
日本の演劇の伝統において最も古く最も洗練されているジャンルである能楽に、最も先端的な未来を象徴するロボット技術に近づけることには、なんら違和感がありません。それは、現在の日本の演劇をめぐる状況と、能楽を応用分野とするロボット実験により、実証されています。能楽側にしても、従前より最新技術を取り入れ、今では3Dプロジェクションやホログラムなども実践しています。むしろロボットを通してこそ、能の原点と直接つながることができるでしょう。佐渡島にある歴史伝説館では、ロボットとからくり人形が変面を伴う見事な舞により、最も有名な流刑者である世阿弥元清の魂を召喚します。
本講演において、2019年よりボローニャ大学ラボで行われている、能楽ロボット「ルーシー」による実験例を紹介します。

関連書籍

  • Matteo Casari, Guccini, Gerardo (a cura di), «Arti della performance: orizzonti e culture», n. 13 (Creating for the Stage and Other Spaces: Questioning Practices and Theories, a cura di: Gerardo Guccini, Claudio Longhi, Daniele Vianello, Creating for the Stage and Other Spaces: Questioning Practices and Theories. Bologna: Dipartimento delle Arti, 2021, 948 pp.).
  • Matteo Casari, Teatro nô. La via dei maestri e la trasmissione dei saperi, Bologna, CLUEB, 2008.
  • 吉田 寛『デジタルゲーム研究』東京大学出版会、2023
  • ジョヴァンニ・デサンティス、土肥秀行共編『イタリアの文化と日本--日本におけるイタリア学の歴史』松籟社、2023

関連するプロジェクト

公募研究(A)「パフォーミングアーツにおけるエンパシー:能楽、前衛、ロボット演劇」
Empathy in the Performing Arts: Nō Theatre, Avant-guarde, Robot Theatre