東京大学ヒューマニティーズセンター オープンセミナー特別回 「社会科学と人文学の対話―『国書がむすぶ外交』「総論」を素材に―」
- 日時:2019年12月20日(金)18:00~21:00
- 場所:東京大学伊藤国際学術研究センター3階
- 報告者:松方冬子(東京大学)、岡本隆司(京都府立大学)、山下範久(立命館大学)、廣野美和(立命館大学)
- コーディネーター:松方冬子(東京大学)
- 共催:東京大学ヒューマニティーズセンター、東京大学史料編纂所
趣旨説明
今年、『教養としての世界史の学び方』(山下範久編、東洋経済新報社)、『国書がむすぶ外交』(松方冬子編、東京大学出版会)という2冊の書が上梓された。前者は社会科学中心の教科書、後者は人文学の論文集という違いがあるが、どちらも西洋中心主義から世界史を解放するべく、時系列史に疑問を呈しつつ、空間把握・「19世紀言語」という切り口で世界史を考え直そうとしている点に共通点があると考える。
本セミナーでは、『教養としての世界史の学び方』の編者山下範久氏と、同書で西洋中心の世界史を批判された岡本隆司氏、さらに同書で「戦争と外交」という言葉について分析を加えられた廣野美和氏をお迎えし、2冊の本を相互に批評しあい、応答する。それによって、社会科学と歴史学の問題意識や方法論の違いと協働の可能性について語るものである。「大きな枠組みだが不正確/精緻だが全体像が見えない」というありがちな比較ではなく、それぞれの学問が何を根拠に何を目指すのかというところに踏み込むような議論を目指したい。
(東京大学HMCフェロー 東京大学史料編纂所准教授 松方冬子)
プログラム
- 18:00 - 18:15
松方冬子(東京大学)
趣旨説明・『教養としての世界史の学び方』へのコメントをかねて - 18:15 - 18:30
岡本隆司(京都府立大学)
『国書がむすぶ外交』コメント(リプライをかねて) - 18:30 - 18:45
山下範久(立命館大学)
『国書がむすぶ外交』コメント(リプライをかねて) - 18:45 - 19:00
廣野美和(立命館大学)
『国書がむすぶ外交』コメント(リプライをかねて) - 19:00 - 19:15
松方冬子(リプライ) - <休憩・軽食時間>
- 19:45 - 21:00
総合討論
*軽食をお出しする関係上、12月6日(金)までに事前登録をお願いいたします(以後の参加申込者はHMCで応相談)。