徂徠学派の文学と〈名づけ〉
- 日時:2021年7月23日(金)17:30-19:30
- 場所:Zoomオンライン開催
- 報告者:高山 大毅(東京大学・総合文化研究科)
- ディスカッサント:小林 ふみ子(法政大学・文学部)
- 申込み:7月21日(水)締切で、下記の様式でお申込みください。
- 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
思想家として著名な荻生徂徠ですが、彼とその門流の詩文は江戸中期には非常に人気がありました。彼らの作品をつぶさに検討すると、人名や地名といった「名」を起点にして連想を膨らます作品が多いことに気づきます。既存の名称に基づくだけでなく、彼ら自身が名づけ、その名に基づいた詩文が制作されるということもあります。今回のセミナーでは、命名やそれに類する行為を広義の〈名づけ〉としてまとめて捉えてみることで、徂徠学派の文学の特色を明らかにしたいと考えています。「名」を趣向とする作品は、多分に言葉遊び的です。ディスカッサントとして、天明狂歌の研究で著名な小林ふみ子氏をお招きし、徂徠学派の文学と狂歌・戯作の異同について議論することで、江戸中期の文学について新たな展望を開きたいと思っています。