森鷗外翻訳詩の変遷:『於母影』から『沙羅の木』へ
- 日時:2021年10月29日(金)17:30-19:30
- 場所:Zoomオンライン開催
- 報告者:坂井 修一(東京大学大学院情報理工学系研究科教授、附属図書館長、歌人)
- コメンテーター:大塚 美保(聖心女子大学現代教養学部教授)
- 申込み:10月27日(水)締切で、下記の様式でお申込みください。
- 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
軍医、小説家、評論家、詩歌人とさまざまな顔をもち、「テエベス百門の大都」と讃えられる近代人・森鷗外は、詩の翻訳家としても一流の仕事を残しました。ここでは、鷗外初期の翻訳詩集『於母影』から「ミニヨンの歌」(ゲーテ)、大正初期の詩歌集『沙羅の木』から「神のへど」(クラブント)をあげ、原詩と翻訳の比較対照をしながら、詩の主題、訳し方など、明治中盤と大正初期で何が違うのか、それは、鷗外自身や日本社会・文壇(詩壇)の変化とどのように関わるのか、などお話してみたいと考えています。
といっても、私自身は近代文学の研究のプロではありません。本セミナーにおいても、一人の創作家(歌人)の立場からの発信になります。そこで、「ディスカッサント」として当該分野の研究で著名な大塚美保先生(聖心女子大学教授)をお招きし、私の拙い講演の後で、ご意見・感想などいただくとともに、対談を行いながら、理解を深めたい、広げたいと考えています。
参考書
坂井修一『森鷗外の百首』ふらんす堂、2021年8月
https://furansudo.ocnk.net/product/2791
大塚美保『鷗外を読み拓く』朝文社、2002年8月
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784886951632