中国「第三世界論」の思想的体質:1974年鄧小平の国連総会演説を手がかりとして
中国“第三世界论”的思想体质——以1974年邓小平联合国大会的讲话为聚焦分析线索
- 日時:2022年4月9日(土)15:00 - 18:00
- 場所:Zoomオンライン開催
- 報告者:賀 照田(中国社会科学院文学研究所 研究員)
- コメンテーター:村田 雄二郎(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科 教授)
- 司会:鈴木 将久(東京大学人文社会系研究科 教授)
- 使用言語:中国語(日本語同時通訳あり)
- 申込:4月7日(木)締切で、下記の様式でお申し込みください。
- 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
今回のセミナーでは、中国の第三世界論の代表的な文献である1974年鄧小平の国連総会演説を分析したい。
中国の自己感覚と世界感覚は、伝統の延長線上にあり、いまだ十分な反省がなされていない。それは、かつて中国で圧倒的な地位を占めたインターナショナリズム、第三世界論などの観念が、中国で根づかないことの根本的な原因であり、また中華人民共和国において、建国以来70年を経ても、あるときは過度に外界に依拠して外界を基準とし、あるときは過度に自己を肯定して外界を無視するような、人を困惑させる歴史現象がくり返し現れる原因でもある。そこで今回のセミナーでは、現代の世界において、いかなる自己感覚と世界感覚の意識を持ち、そのための努力することが、中国で自己と世界に対して有益な自己感覚と世界感覚を構築することに有益かという問題を考えてみたい。
今回のセミナーで、報告者の賀照田氏は、長いあいだ考えてきたこの問題を、はじめて正面から論じる。中国、および中国と世界の関係に関心のある皆さまの参加をお待ちしている。