オープンセミナー

1920年代井上準之助が見た日本社会の病理:その後の展開を含めて

概要

今回のセミナーでは、前回の発表の問題意識を踏まえ(今回発表内で改めて簡単にご説明します)、1920年代に国際金融家井上準之助が「病理」と診断した日本社会の諸側面につき、1930年代のその後の展開も含めて、検討します。具体的には、一般にファシズムと称される事象の、全体主義、軍国主義、帝国主義という、相互に関連するものの互いに異なる側面のそれぞれについて、簡単にではありますが検討することを通じて、国際社会の安定的平和実現に向けて社会の在り方を考える際の問題の立て直し作業を行います。
※なお、本発表は、歴史研究の新しい知見を提供するようなものではありません。主に既存の研究に依拠しながら、今後の検討課題を指摘しつつ、上記の作業報告を行うものです。この点につき予めご了承ください。