地域の多民族・多文化化と小学校──都内X小学校アンケート調査の結果から
- 日時:2024年5月15日(水)16:00 - 18:00(日本時間)
- 開催形式:Zoomオンライン開催
- 使用言語:日本語
- 報告者:髙橋史子(東京大学大学院総合文化研究科)
- コメンテーター:徳永智子(筑波大学人間系教育学域)
- 主催:東京大学ヒューマニティーズセンター(HMC)
- 申込(参加無料・要登録):
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tZ0kf--oqDkpGtCprdlM1flqSkIsvqo97LX0
概要
現在、外国籍の児童生徒が1名以上在籍する公立小中学校は全体のおよそ4分の1にあたり、増加傾向にある。学校は学習の場であると同時に、移民家庭にとってマジョリティの家庭や教員との交流・関係性構築の場ともなり、社会参加の資源となりえる重要な基盤の一つといえる。
本セミナーでは、移民児童(ここでは保護者のうち少なくとも1名が日本語以外の言語を第一言語とする家庭の児童とする)が全児童の3割程度を占める都内X小学校で行った児童・保護者向けの質問紙調査の結果から、児童の学校生活および保護者の教育期待などを移民児童といわゆる日本人児童(保護者が日本語を第一言語とする家庭の児童)とで比較しながら報告する。学習に対する態度、放課後の過ごし方、遊びやスポーツに関する回答を比較した結果、保護者からの教育期待は移民家庭の方が高いことがわかったほか、放課後の遊びなどが移民―日本人児童の関係性をつなぐ役割を十分には果たしていない可能性が示唆された。